福知山自主防災ネットワーク
第7回公開研修会開催
日時 2024年11月16日(土)19:00~21:00
場所 市民交流プラザふくちやま 3F交流スペース
参加者 81人
研修テーマ
「土砂災害からいのちを守る」
開会あいさつ(仁張衛代表)
第1部 講演
テーマ「土砂災害から命を守るために Part2」
講師 小滝 篤夫先生(地質学者・京都府立大学非常勤講師)
《第1部》では、小滝篤夫先生(京都府立大学非常勤講師)から「土砂災害からいのちを守るために」と題し約60分間の講演をしていただきました。
土砂災害の起こり方や起こりやすい場所などについて具体的な事例を用いて説明していただき、参加者にはたいへん分かりやすかったと好評でした。※別紙「参加者アンケート結果参照
~配布資料より~
第2部 体験報告
テーマ 「土砂災害を体験して」
報告者 藤澤 弘幸さん(大江町)
第2部では、昨年8月に大江町で土砂災害に遭われた藤澤弘幸さんから、災害当日の被災に至る経過や避難所の様子、土砂災害の生々しい実態や復興への動き、要した費用などを具体的に話していただきました。
災害からいのちを守るための普段からの備えの重要性や隣近所の助け合いによる復旧作業など、たいへん教訓的な報告でした。
~配布資料より~
《参加者の様子》
私たちの研修会には自主防災活動に関心のある方が自発的意思で参加されるため毎回、非常に熱心な参加態度と事後アンケートへの記述の多さが特徴となっていますが、今回はその中でも特に講演(報告)への集中力が高かったように思いました。事後のアンケートからもそのことが読み取れました。
《要約筆記者の配置》
耳が聞こえにくい方への情報保障として今回も、要約筆記者の方による文字情報の同時投影を行いました。お世話になった筆記者の皆さんありがとうございました!
左側のスクリーンが要約筆記の投影です。
《行政からのアピール》
福知山市危機管理官の松本美規夫様から連帯のご挨拶をいただきました。
閉会あいさつ
高橋忠男副代表《参加アンケートまとめ(抜粋)》
〇提出数 57
〇満足度グラフ
〇記述回答
1 第1部講演について
①私の住むところは土砂災害はない地区ですが、実家は心配なところですのでこれからは注視していきたいと思います。
②どのような条件で土砂災害がおこるのか、その条件についてわかりやすくまとめられていた。
③土砂災害についてどのように発生し、被害をもたらすのか、地理・地層学的にご教授いただき理解しやすかったです。
④身近な事例をたくさん用意していただきわかりやすかった。土砂災害のしくみがよく分かった。避難のタイミングの考え方の参考になった。
⑤わかりやすい資料に基づく説明でとても勉強になりました。土砂災害の発生には必ず理由がある。知識を持つことで災害の備えに繋がると実感しました。
⑥わかりやすい説明であった。
⑦私の地区には遠い話と考えていましたが、災害に対する備えを今一度検討します。
⑧地質学を通して土砂災害のメカニズムがよくわかりよかった。その災害に対する心がけもよくわかった。
⑨地理的特徴・人工改変地、そしてこれまで出されてきた市のマップ、そして最近の自然気象の変化を科学的におさえ、総合的にとらえて土砂災害のポイントを踏まえたまとめはとても分かりやすくたいへん参考になりました。
⑩土砂災害のメカニズム等わかりやすかった。
⑪わかりやすい講演でした。
⑫土石流・土砂災害の被害状況で新聞・テレビなどで知っていたが、詳しい説明で納得できました。間伐等で倒したままの木材が流れた時に堰き止めの原因となることが多いと思っていました。
⑬非常に分かりやすい説明でたいへん勉強になりました。
⑭土砂災害の危険のない地域だが、どこが危ないところか自分の学びとしてとてもよかった。
⑮質的な観点からの話で土砂崩れの発生の原因等のことがよく分かった。最後にまとめられた教訓を他の人にも話したいと思います。
2 第2部報告 「土砂災害を体験して」について
①実体験を分けて頂きありがとうございます。非常用持ち出し袋の充実をしなくてはと思いました。
②当日、また復旧時の細かな、また具体的な情報が分かり、たいへん勉強になった。
③第1部講演の理解を踏まえて聴講できたので非常にリアルに臨場感をもてました。
④土砂災害警戒区域内お住まいの方の被災、まさしく土砂災害の発生には理由があると体現された事例で、人的被害がなかったことが奇跡だったのかもしれません。事前避難のタイミングも含めた災害に備える必要性を痛感しました。
⑤身につまされた。他人事ではない。
⑥内容が具体的な説明であった。
⑦たいへん細部にわたる記録をされていることに自分の反省点です。
⑧実体験で時間の流れに沿ってよく分かった。必要なこともよくわかりやすい。
⑨体験ということで貴重な災害経緯をまとめていただきました。それぞれの立場で協議を深めなければ発表をしていただいた方には申し訳ないと思いました。みんなで今後の取り組みの中で気づいたことを交流し、教訓にすべきことを明らかにしなければと思いました。
⑩大江町の実態がおぼろげながら知ることができた。ここ10年ほどでかしの木台に10数軒大江町から引っ越しがあり、その方たちと話をする時間がなかったが、少しは実状が分かる気がした。避難所の機能向上と被災後の受け入れについて自治会で検討してみたい。
⑪災害後の現場を見ることは多いが、被災された方の生の声を聞くのは貴重であった。
⑫実体験の話が聞けて良かった。
⑬災害は必ず起きるものとして準備・備蓄しておかなければならないと確信しました。保険等何が保証されるか確認することが必要。
⑭貴重な体験報告をいただいた。
⑮写真付き・資料付きで体験が聞けて良かった。他の地域の体験も聞いてみたいと思った。
⑯実体験を話していただき臨場感がありました。避難所に何の準備もなかったことが気になりました。トイレ・暑さ対策など不足を感じました。
⑰たいへんな災害にお見舞い申し上げます。一歩違ったら命にかかわっていたかもしれません。
3 全体を通しての感想や意見など
①避難所の整備をお願いします。避難したいと思える場所にしてください。
②このような会を自主的に運営されることに敬意を表します。今後ともよい活動になることを期待します。
③資料がグレードアップしており感心いたしました。講師と報告者の労力に感謝いたします。事務局の皆様にも感謝です。ありがとうございました。
④初めて土壌雨量指数について知り、これを見ようと思った。
⑤今後、危機管理室と情報を密にしていかなる災害に備える体制(態勢)を取りたい。
⑥これからもこのような講演があれば参加したい。
⑦満足した研修会でした。
⑧本日のように自主防災研修会を受講していくことの大事さを痛感、そして備えの自身の不備も痛感しました。
⑨毎回、たいへんに内容のある、質の高い研修会をありがとうございます。次回も楽しみにしています。
⑩災害に関する知識がなければ身を守ることができないと改めて思いました。もし自分が被災したことを想定して避難グッズ等を充実させたいと思いました。
⑪災害について知ることが避難するきっかけになるためにこのような取り組みは重要だと考えます。
⑫たいへん勉強になりました。ありがとうございました。
⑬皆さんに言って共有していきたい。今は夏・秋にかかわりなく年中災害は待ったなしで生じるうえで心構えと早期(早め)ギアアップを推進したい。市広報でもさらに呼びかけ、入会を切に望む。
⑭大雨の時自宅裏に山のある方、土砂災害のリスクの高いところに住んでいるからは2階にいくようにこえかけをしたい。
⑮自治会で認知症独居の方の避難支援が難しい。困っています。対応方法など教えてほしい。
⑯災害は突然発生するものだということがよく分かった。いかにして被害を抑えることができるのか日頃から考えていく必要があると実感した。「自分のいのちを守るための避難」について住民全員が考えてもらえるような自治会として取り組んでいきたい。
以上