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2025-09-28

2025年度会員等研修会実施

福知山自主防災ネットワーク
2025年度会員等研修会
テーマ 「三峠(みとけ)断層地震被害想定と最新備蓄基準について」

2025年9月25日 18:30~20:45
福知山市防災センター研修室



対象者
  • 福知山自主防災ネットワーク会員及び相談役
  • 防災、避難支援等担当行政関係者

参加者 43名

開会あいさつ 山邊義弘副代表

福知山自主防災ネットワークは9月25日(木)夜、福知山市防災センター研修室において2025年度会員等研修会を行いました。今回はテーマを「三峠(みとけ)断層地震被害想定と最新備蓄基準について」とし、今年度見直されたという地震被害想定の状況とその根拠、さらに京都府による公的備蓄の基準見直しと福知山市の現状と今後の計画について学びました。
《第1部》
最初の30分間は今回も防災実技研修にあて、福知山消防署救急救命担当課長の稲垣鎮さんに指導していただきました。

今回は「環境の変化による身体の影響」を考えるとして、熱中症、ヒートショック、エコノミークラス症候群の予防について取り上げていただきました。
熱中症の予防には水分補給が推奨されていますが、実はヒートショックの予防にも水分補給が必要であり、熱中症とヒートショックに共通のキーワードは脱水症状であることを学びました。
風呂に入ると汗をかく。汗で体内の水分が失われると脱水状態になる。そうなると血圧が上がるため心筋梗塞や脳梗塞が発生しやすくなります。風呂場などでの急激な温度変化にさらに脱水状態が加わると急な血圧上昇による危険が増すということでしょうか。入浴前後の水分補給の大切さを知りました。
また、エコノミークラス症候群とは「肺血栓塞栓症」のことであり、長時間、同じ姿勢でいるなどすると血流が停滞することで血栓を作り、それが肺動脈に詰まってしまう疾患だそうです。飛行機など乗り物での長時間移動時だけでなく、災害時の避難所や車中泊避難でも気を付けなければなりません。「せまい」「同じ姿勢」「水分摂取不足」「冬場の乾燥」「夏場の発汗」がリスク要因です。
以上のことを学んだ上で、最後にエコノミークラス症候群を防ぐための実技として、足の運動を参加者全員で行いました。

《第2部》

報告者  福知山市危機管理室 清水俊行室長
報告1 三峠断層地震被害想定
報告2 京都府の備蓄基準改定と福知山市の備蓄現状

京都府は令和6年度に、府内市町村で最大の被害が想定される主要な活断層の被害想定見直しを実施し、令和7年5月に公表しました。この「主要な活断層」の中に市内の長田のから三和町を経て京丹波町に伸びる三峠(みとけ)断層も含まれています。
京都府の発表後に新聞記事も掲載されましたが、被害想定規模が縮小されたというだけでその根拠が示されず、私たちの会員の中から疑問が出されていました。今回の研修会では、次のような大幅な被害想定首相の根拠について説明をお願いしていました。

◇主な被害想定の変更(2008年→2025年)

  • 最大震度 7→7
  • 死者数 720→260 (▼460)
  • 短期避難者数 44,320→19,447 (▼24,873 減少率56%)
  • 全壊建物 21,350→14,065 (▼7,285 減少率34%)
  • 焼失建物 4,500→445 (▼4,055)

《見直しのポイント》

清水室長からは前回(2008年)との違いについて、以下の点が説明されました。
①建物被害の減少
・府内全域での建物の耐震化率向上
・地震による建物被害の最新データを基にした新たな被害想定手法(内閣府)から算出
②液状化による建物被害数の増加
・近年の液状化減少の状況を考慮した結果、若干の増加
③急傾斜地崩壊による建物被害数
・近年の直下型地震の事例より、急傾斜地崩壊による建物被害の発生確率変更
・土砂警戒区域の建物も対象
④焼失家屋の減少
・近年の消防力の向上を踏まえ減少傾向

《ライフラインの復旧見込み》

この他、ライフラインの復旧見込みについて次のように報告されました。
※あくまでも想定であり、実際の災害時の復旧を保証するものではない。
  • 上水道給水率 発災直後 約5% → 1カ月後 約87%
  • 下水道利用可能率 発災直後 約88% → 1カ月後 約98%
  • 電気の利用可能率 発災直後 約95% →7日後 約100%
  • 携帯電話の利用可能率 発災直後 約87% → 7時間後 約100%
  • 固定電話の利用可能率 発災直後 約91% → 7日後 約100%

続いて、「備蓄の基本的な考え方」として、最近見直されたという「京都府公的備蓄の考え方」(本年5月公表)について報告されました。

《京都府の公的備蓄等に係る基本的な考え方》

○ 公助による物資確保は、自助・共助による物資確保を補完
○ 生命・健康維持の観点から重点備蓄品目を府・市町村で共同備蓄
(府・市町村それぞれの区域の最大被害想定に基づいて確保することを目安)
○ 重点備蓄品目及び数量
・全壊・焼失により個人による備蓄が活用できなくなった短期避難者を対象
・他地域からの支援又は流通在庫方式での調達が困難な発災後24時間内に対応
  • 食 料 1人当たり2食(アレルギー対応を考慮)
  • 飲料水 1人当たり1㍑(別途応急給水等を確保)
  • 毛布等防寒用具 1人当たり1枚
  • 簡易トイレ 100人当たり1基
  • おむつ(大人用) 75歳以上の10%について1人当たり8枚
  • おむつ(子供用) 0~3歳児について1人当たり8枚
  • 女性用衛生用品 13歳~50歳女性の25%について3枚
○ 市町村は、重点備蓄品目以外の生活物資や避難所運営資機材の備蓄や調達に努
力。京都府は、市町村間の融通及び流通在庫方式での調達等を通じた物資の確保
を実施

福知山市では上記の「京都府の考え方」を受け、災害時最大被害想定である三峠(みとけ)断層地震発生時の短期避難者数19,500人(家屋全壊・全焼被災者数)を公的備蓄の対象とし
  • 1日3食の食料3日間 (1日目)福知山市 (2日目)京都府 (3日目)近隣市町融通備蓄
  • 必要物品(福知山市、京都府、近隣市町融通備蓄、流通備蓄)
の備蓄を令和10年度末に向け計画的に行うそうです。
「流通備蓄」とは、民間事業者と協定を結んでおき、災害時に必要な物資の調停を行ってもらうことです。
また、他に「国のプッシュ型支援」もあります。これは、被害地からの具体的な要請を待つのでなく、被災者の命と生活環境に不可欠と見込まれる物資を国が調達し、被災地に緊急輸送するシステムです。能登半島地震の際には、以下の物品が災害直後に発送され、翌2日には到着したそうです。
  • 生活必需品:食料、飲料水、乳児用粉ミルク・液体ミルク、毛布、携帯トイレ等
  • 寒さ対策:防寒着、暖房器具や燃料等
  • 女性・子育て世代向け:生理用品、お尻ふきシート、乳児用おむつ等

この他、共助と自助による備蓄の推進について要請がありました。
自助では、3日間を想定した備蓄が必要であり、水・食料はもちろん薬など各家庭で実際に必要となるものの備蓄が推奨されました。

まだまだ三峠(みとけ)断層地震とその被害想定についての市民の認知度・理解度は低く、今後一層啓発を進めることの必要性を感じました。

《第3部》意見交換

最後に意見交換を行いましたが、これまでになく活発に質問や意見表明がなされ、今回の研修テーマの重要性が再確認されました。
意見交換(質疑)の主な内容については、参加者アンケート結果のまとめとともに追って掲載予定です。




《参加者感想》

私は由良川と土師川の堤防に囲まれた土師宮町で自治会長をしています。過去から何度も台風や大雨の度に内水被害を受けていて、水害に対する意識は高い地域です。
今回の三峠(ミトケ)断層地震による被害想定最新情報を福知山市危機管理室の清水室長の報告を聞いて、三峠断層の位置はおおよそ知っていましたが、福知山インターから三和町大原を通り京丹波町の胡麻付近まで続いていると聞き三和町大原出身の私はとてもびっくりしました。しかも最大震度7も想定されていて、これは一気に他人ごとではなくなってきました。
この研修で人的被害や建物被害の想定比較を教えていただきましたが、大きな地震の度に家具の固定は進めているけど、まだ完全でないのでこの機会に家具の固定を完了させます。まず私から、そして私の住む地域を地震の被害が少ない街づくりを進めていきたいと思いました。(土師宮町 吉見道徳)

最後に、当面の取組として第9回公開研修会(11月13日・木・午後7時 交流プラザ福知山)の取組を事務局から提起し研修会を終えました。


閉会あいさつ 仁張 衛(福知山自主防災ネットワーク代表)

2025-07-06

第8回公開研修会実施報告(1)

福知山自主防災ネットワーク
第8回公開研修会
 テーマ 「地域の防災力は普段のつながりから」
実施日時:2025年7月5日(土) 午後1時30分~午後4時30分

主催:福知山自主防災ネットワーク 
後援:福知山市、福知山市社会福祉協議会、両丹日日新聞社

参加者83名


プログラム》

1 開会あいさつ 仁張衛(福知山自主防災ネットワーク代表)
2 第1部 活動報告
「地域をつなぐ支え合い活動」
(1)  大江町尾藤口 地域たすけ愛事業
(2)夜久野みらいまちづくり協議会
3 諸連絡・休憩
4 グループ討論 
5 事務局からの連絡 
6 閉会挨拶 高橋忠男(福知山自主防災ネットワーク副代表)


※当日の詳細は次号の広報紙(ニュース14号)に掲載します。
<参加者感想>
~第1部の地域の発表が大変素晴らしく、普段から地域のつながりを大事にしてきた努力と絆の結果だと尊敬の念を抱きました。
特に「誰がするのか」という一言はすごく重く、「自分達が」という結論に至れたということが得難いことだと思います。
自分達の地域でも話がでたのですがすぐ立ち消えたのは「他人がやってくれる」という思いがどこかにあったのかもしれません。
グループ討議では、地域の差、自治会長の経験の差が顕著で、ベテラン自治会長から新任自治会長へ語られる話がとても勉強になりました。
ただ、やはりそのまま自分の自治会へは一工夫必要そうです。
例えば、組回覧をLINEでしている所も結構あるみたいですが、スマホを使えない苦手という人もいますから。
また、アパートにすんでいても家賃に自治会費含まれている所もあることに驚きました。アパートで大家さんが一つの組長みたいなんですね。その管理会社の運用次第で組回覧がきちんとアパートに届くか決まるという話は苦笑もありました。
自主防災の話思ってきましたが、地域づくり自治会運営の一部なのだという自治会長さんたちの考えが意見から感じられて、とても印象に残りました。
今日はどうもありがとうございました。~

 大江町尾藤口 地域たすけ愛事業]報告

  報告者 世話人代表 谷口万佐世 様


参加者からの質問も次々に出ました。




 夜久野みらいまちづくり協議会 暮らしの支え合い事業]報告

 報告者 事務局長 荻野 成生 様




[グループ討議]

参加者が8班に分かれ意見交換しました。





2025-01-19

福知山自主防災ネットワーク広報紙No.12

福知山自主防災ネットワーク広報紙

第12号

2025年1月10日発行

A4判4ページ

《主な内容》

  1. 第7回公開研修会実施報告
  1. 「土砂災害から命を守る」講演資料(抜粋)
  1. 土砂災害体験報告資料(抜粋)
※クリック(タップ)して大きな画像でご覧ください。




2024-12-01

第7回公開研修会「土砂災害からいのちを守る」実施報告

福知山自主防災ネットワーク
第7回公開研修会開催

日時 2024年11月16日(土)19:00~21:00
場所 市民交流プラザふくちやま 3F交流スペース

参加者 81人

研修テーマ
「土砂災害からいのちを守る」

開会あいさつ(仁張衛代表)

第1部 講演

テーマ「土砂災害から命を守るために Part2」
講師 小滝 篤夫先生(地質学者・京都府立大学非常勤講師)


《第1部》では、小滝篤夫先生(京都府立大学非常勤講師)から「土砂災害からいのちを守るために」と題し約60分間の講演をしていただきました。
土砂災害の起こり方や起こりやすい場所などについて具体的な事例を用いて説明していただき、参加者にはたいへん分かりやすかったと好評でした。※別紙「参加者アンケート結果参照

~配布資料より~



第2部 体験報告

テーマ 「土砂災害を体験して」 
報告者 藤澤 弘幸さん(大江町)


第2部では、昨年8月に大江町で土砂災害に遭われた藤澤弘幸さんから、災害当日の被災に至る経過や避難所の様子、土砂災害の生々しい実態や復興への動き、要した費用などを具体的に話していただきました。
災害からいのちを守るための普段からの備えの重要性や隣近所の助け合いによる復旧作業など、たいへん教訓的な報告でした。

~配布資料より~


《参加者の様子》

私たちの研修会には自主防災活動に関心のある方が自発的意思で参加されるため毎回、非常に熱心な参加態度と事後アンケートへの記述の多さが特徴となっていますが、今回はその中でも特に講演(報告)への集中力が高かったように思いました。事後のアンケートからもそのことが読み取れました。

《要約筆記者の配置》

耳が聞こえにくい方への情報保障として今回も、要約筆記者の方による文字情報の同時投影を行いました。お世話になった筆記者の皆さんありがとうございました!


左側のスクリーンが要約筆記の投影です。

《行政からのアピール》

福知山市危機管理監の松本美規夫様から連帯のご挨拶をいただきました。


閉会あいさつ

  高橋忠男副代表

《参加アンケートまとめ(抜粋)》

〇提出数 57 
〇満足度グラフ

〇記述回答

第1部講演について

①私の住むところは土砂災害はない地区ですが、実家は心配なところですのでこれからは注視していきたいと思います。
②どのような条件で土砂災害がおこるのか、その条件についてわかりやすくまとめられていた。
③土砂災害についてどのように発生し、被害をもたらすのか、地理・地層学的にご教授いただき理解しやすかったです。
④身近な事例をたくさん用意していただきわかりやすかった。土砂災害のしくみがよく分かった。避難のタイミングの考え方の参考になった。
⑤わかりやすい資料に基づく説明でとても勉強になりました。土砂災害の発生には必ず理由がある。知識を持つことで災害の備えに繋がると実感しました。
⑥わかりやすい説明であった。
⑦私の地区には遠い話と考えていましたが、災害に対する備えを今一度検討します。
⑧地質学を通して土砂災害のメカニズムがよくわかりよかった。その災害に対する心がけもよくわかった。
⑨地理的特徴・人工改変地、そしてこれまで出されてきた市のマップ、そして最近の自然気象の変化を科学的におさえ、総合的にとらえて土砂災害のポイントを踏まえたまとめはとても分かりやすくたいへん参考になりました。
⑩土砂災害のメカニズム等わかりやすかった。
⑪わかりやすい講演でした。
⑫土石流・土砂災害の被害状況で新聞・テレビなどで知っていたが、詳しい説明で納得できました。間伐等で倒したままの木材が流れた時に堰き止めの原因となることが多いと思っていました。
⑬非常に分かりやすい説明でたいへん勉強になりました。
⑭土砂災害の危険のない地域だが、どこが危ないところか自分の学びとしてとてもよかった。
⑮質的な観点からの話で土砂崩れの発生の原因等のことがよく分かった。最後にまとめられた教訓を他の人にも話したいと思います。


2 第2部報告 「土砂災害を体験して」について

①実体験を分けて頂きありがとうございます。非常用持ち出し袋の充実をしなくてはと思いました。
②当日、また復旧時の細かな、また具体的な情報が分かり、たいへん勉強になった。
③第1部講演の理解を踏まえて聴講できたので非常にリアルに臨場感をもてました。
④土砂災害警戒区域内お住まいの方の被災、まさしく土砂災害の発生には理由があると体現された事例で、人的被害がなかったことが奇跡だったのかもしれません。事前避難のタイミングも含めた災害に備える必要性を痛感しました。
⑤身につまされた。他人事ではない。
⑥内容が具体的な説明であった。
⑦たいへん細部にわたる記録をされていることに自分の反省点です。
⑧実体験で時間の流れに沿ってよく分かった。必要なこともよくわかりやすい。
⑨体験ということで貴重な災害経緯をまとめていただきました。それぞれの立場で協議を深めなければ発表をしていただいた方には申し訳ないと思いました。みんなで今後の取り組みの中で気づいたことを交流し、教訓にすべきことを明らかにしなければと思いました。
⑩大江町の実態がおぼろげながら知ることができた。ここ10年ほどでかしの木台に10数軒大江町から引っ越しがあり、その方たちと話をする時間がなかったが、少しは実状が分かる気がした。避難所の機能向上と被災後の受け入れについて自治会で検討してみたい。
⑪災害後の現場を見ることは多いが、被災された方の生の声を聞くのは貴重であった。
⑫実体験の話が聞けて良かった。
⑬災害は必ず起きるものとして準備・備蓄しておかなければならないと確信しました。保険等何が保証されるか確認することが必要。
⑭貴重な体験報告をいただいた。
⑮写真付き・資料付きで体験が聞けて良かった。他の地域の体験も聞いてみたいと思った。
⑯実体験を話していただき臨場感がありました。避難所に何の準備もなかったことが気になりました。トイレ・暑さ対策など不足を感じました。
⑰たいへんな災害にお見舞い申し上げます。一歩違ったら命にかかわっていたかもしれません。

3 全体を通しての感想や意見など

①避難所の整備をお願いします。避難したいと思える場所にしてください。
②このような会を自主的に運営されることに敬意を表します。今後ともよい活動になることを期待します。
③資料がグレードアップしており感心いたしました。講師と報告者の労力に感謝いたします。事務局の皆様にも感謝です。ありがとうございました。
④初めて土壌雨量指数について知り、これを見ようと思った。
⑤今後、危機管理室と情報を密にしていかなる災害に備える体制(態勢)を取りたい。
⑥これからもこのような講演があれば参加したい。
⑦満足した研修会でした。
⑧本日のように自主防災研修会を受講していくことの大事さを痛感、そして備えの自身の不備も痛感しました。
⑨毎回、たいへんに内容のある、質の高い研修会をありがとうございます。次回も楽しみにしています。
⑩災害に関する知識がなければ身を守ることができないと改めて思いました。もし自分が被災したことを想定して避難グッズ等を充実させたいと思いました。
⑪災害について知ることが避難するきっかけになるためにこのような取り組みは重要だと考えます。
⑫たいへん勉強になりました。ありがとうございました。
⑬皆さんに言って共有していきたい。今は夏・秋にかかわりなく年中災害は待ったなしで生じるうえで心構えと早期(早め)ギアアップを推進したい。市広報でもさらに呼びかけ、入会を切に望む。
⑭大雨の時自宅裏に山のある方、土砂災害のリスクの高いところに住んでいるからは2階にいくようにこえかけをしたい。
⑮自治会で認知症独居の方の避難支援が難しい。困っています。対応方法など教えてほしい。
⑯災害は突然発生するものだということがよく分かった。いかにして被害を抑えることができるのか日頃から考えていく必要があると実感した。「自分のいのちを守るための避難」について住民全員が考えてもらえるような自治会として取り組んでいきたい。
以上

2024-10-05

2024年度会員等研修会アンケート結果

福知山自主防災ネットワーク 
2024年度会員等研修会アンケート結果

実施日時 2024年9月26日 18:30~
場所   福知山市防災センター研修室
参加者   40名  

※アンケート提出者 32名

1 満足度



《記述回答》

Q 1. 防災実技研修について

① 店舗駐車場での避難、夜間閉店時店舗トイレ使用できないということを知った。
② 一緒にいる人の様子を見る。知ることも大事だなあと改めて分かった。
③ もう少し実技体験がしたい。
④ 呼吸の速度からバイタルサインを見極めることを知った。
⑤ 生命を守る一番原則を学べた気がします。
⑥ 災害関連死は大きな課題であり、それを防ぐ一つのヒントをいただいた。
⑦ 避難時に注意する点、確認方法をわかりやすく説明いただけた。
⑧ 簡単に体調を確認する方法が確認できてよかった。
⑨ 救急とは救命ということを頭の中に置いて救急の方が最大限活躍できるような協力ができたらと感じました。

Q 2. 報告「福知山市の備蓄の現状と課題」

① 市民に備蓄が十分でないことをもっと周知するべきだと感じた。
② 100%の備蓄・・・質問にもあったが市の決めている数。この数では…と気づきました。
③ 備蓄品の充実を勧めたい。現在の備蓄だけでは不安になる。
④ 市の備蓄に対する考え方をあらゆる機会に広めてください。でないと頼ったり、何もしてもらっていない思いになってしまう。
⑤ 備蓄品の数は意外と少ないことを知り、自助の大切さに気付くことができた。
⑥ 公助の備蓄の考え方を知る機会となった。(もう少し備蓄品を充実させてほしい)
⑦ 福知山市は軟弱地盤の上にあると聞きますが、三峠断層が動いて液状化現象が発生しても備蓄品は確保できるのでしょうか。保管場所はバランスよく設置されているでしょうか。
⑧ 公的備蓄の考え方がよくわかりました。避難所はホテルや旅館ではないということ、個人の力を合わせることで命が助かる可能性が高まると感じました。

Q 3. 報告「駒場新町防災会の備蓄の取組」

① 地域の取り組みが他の地域にも伝えられ、共助力の向上を図りたい。
② 自治会の協力を得られていることが素晴らしく感じた。
③ 自分の自治会の内容はどうなっているのか知らないので確認したいと思った。
④ もう少し時間を使ってどのような経過で自治会で備蓄できたのか詳しく聞きたいと思った。福知山の自治会で広げたい内容であった。
⑤ 全住民に周知が行き届いているのであれば素晴らしい取り組みであり、わが自治会でも見習いたい。
⑥ 見える取り組みにしたという話やお金も徴収してという話は大変参考になった。
⑦ 自治会で意識の高い取り組みを知ることができた。
⑧ 自治会でしっかりと備蓄されており、先進事例として参考にさせていただきます。
⑨ 地震が属している自治会と比べて、地域住民の理解や協力が得られているのは素晴らしいと感じました。

Q 4.参加者意見交換について

① よりリアルに備蓄すべき品が理解できた。
② 公助と共助についてかなり理解が進んだと思う。
③ やはり、備蓄も自助が基本、一般的な飲料・水だけでなくその人にとって命を維持するために絶対的に必要な薬なども考える必要がある。
④ 実際の例を聞きながら、私の準備は?足りないものは何か振り返ることができた。
⑤ 危機意識がいかに大切か、個人の感覚として捉えることができた。
⑥ 今回は「自助」をもっと強調して話し合いたかった。一人でも多く備蓄を増やすために。
⑦ 具体的で大変参考になった。自宅で、避難所で、車で、と避難場所によって備蓄しておくものが違うということは大変参考になった。
⑧ 皆さまのことを聞いて、自分のことを振り返る良い機会となった。世代によっては必要なものが異なってくる。子供目線でも何が必要か考えたいと思う。
⑨ 個人の備蓄、様々な状況に対応できるようにされており素晴らしいと感じました。
⑩ 今現在特に備蓄していないので少しずつでも備蓄・備えを始めようと思いました。
⑪ みなさんの備蓄の現状を知り、自分に置き換え3日間物資が届かないことを想定し備えたいと思いました。
⑫ (1)・(2)の公助・共助の備蓄とかみ合わないところがあるので、やや散漫であったのが残念。

Q 5.全体を通しての感想やお気づきの点

① まずは自助でできる備蓄の準備を見直そうと思った。
② 行政に頼る気持ちはなくしてできるだけ自分で準備することが大切であり、それが自分にとっても楽な避難生活になると思った。
③ 毎回大変良い話を聞かせていただきありがとうございます。次回が楽しみです。
④ 我が家の備蓄についてまだまだできていないことに気づかされた。
⑤ タイムリーなテーマで大変勉強になりました。
⑥ 良い内容でありがとうございます。地震についてはニュース等で自分ならとなかなか考えることができていない。自分を守ることを考えることにつながる内容がもっと知りたい。
⑦ 3日間というキーワードに沿って深められる意義のある研修となりました。
⑧ 個人の備蓄が拡がればよいなと感じました。自分の命は自分で守る。公助は頼らない覚悟が必要だと感じました。(特に急性期は。)
⑨ まずは自助。防災リュックをdポイントで購入しました。
⑩ 広域の自治体の協力体制がどうなっているのか?広域消防訓練の現状報告はどうか?福知山市のメリットは?など聞きたいです。
⑪ 備蓄の大切さがよく分かった。地震の予測は非常に難しい、自助公助共助の大切さがよくわかりました。
⑫ 避難所での食料品の話がありましたが、広域避難所で運営手順とか規定があると思いますが、一度どこかで紹介してほしい。
⑬ 3日間の備蓄品という点では、現在では足りないと思いました。食料や日用品についてはあちこちに置いていていざというときは間に合わないと感じました。家に帰って見直したいと思いました。
⑭ 参加されているかたの意識の高さに驚きました。気力と根性ではどうにもならないことも思い知らされました。
⑮ とても学びの多い研修会でした。特に個々の生の声が聴け、レベルの高さを感じました。
⑯ 水害の備えはありますが、地震の備えの不足を感じました。能登半島地震の教訓を無駄にせず、まずは皆で助かることを大切にしたいです。
⑰ まずは自宅の備蓄を見直します。また事業所としての備蓄も大切で改めて感じました。ありとあらゆる災害を想定して行動につなげることがなにより重要と思います。ありがとうございました。
⑱ 大変役に立った。各々の自治会で様々な工夫をされていることに感心しました。今後は各自が学んだことをどう計画・実施していくかが大事である。

《参加者感想》

これまでに、何回か福知山自主防災ネットワーク研修会に参加したことがありますが、以前は水害と土砂崩れの避難対策等でした。今、私の住んでいる長田段地区には、ほとんど水害等の災害は無く私自身、危機感は無く地震だけ怖いと思ってました。しかし、近年では、世界的に異常気象、線状降水帯、地震で災害が頻繁になって来ています。今まで経験したことのないような事が何時どこで起きても不思議ではない状況ですので、今回教わった自助の備蓄が必要となります。
そんなに神経を尖らさなくても思っていましたが、何か起きたときは自助、共助でしのぎ、自分たちの事は自分たちで守るようにしなければなりません。公助を当てにしても直ぐには対応が出来ないし、公助して貰えるとも限らない。公務員も被災者となり対応出来ないかもしれないと思うとやはり日ごろの準備が必要と思いました。経験してみないと実感が無いから実際になって慌てても後の祭りになります。
私は木造耐震診断士ですが、福知山市で昭和56年5月以前の建築物の耐震診断では、ほとんど倒壊する判定結果となっています。また、リフォーム耐震改修費用の-定の補助がありますがほとんどは改修費が高く、高齢者が利用出来ない状態です。家庭でできる簡単な事として家具の固定をし転倒を防いだり、ブロック塀が倒壊しないよう現在の基準に満たす必要があります。
また、地震への対策としてネットワークに参加している各自職業の色んな専門分野が生かせるように構築してはどうでしょうか? 例えば、測量士、建築上、土木、消防団、看護師、介護士等、組織を作り、土地地形、建物判定、復旧作業、啓発・救護等に活かしては? 
今年1月の能登半島地震での被災者は、前向きになって立ち直れそうになった矢先に9月の豪雨で土砂災害。ダブルパンチで、心が折れそうになってもおかしくなく、心の傷は深いと思います。心のケアも必要です。早急に国の公助支援が必要ですが、なかなか視て居るとはがゆいばかりです。
国のトップが見に来て迅速な対応を期待しています。(長田段自治会副会長  高橋宏)

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