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2026-07-21

第10回公開研修会実施報告 (2)

福知山自主防災ネットワーク
第10回公開研修会実施報告(2)

実施日時 2026年7月5日(日)13:30~16:30
場所 市民交流プラザ福知山3F 交流スペース

参加者アンケート結果《全体》

参加者84名の内、53名の方からアンケートの回答をいただきました。
いくつか質問も出されており、それらについては関係する行政部署等に回答していただくよう依頼しています。
質問一覧とそれらへの回答については追って掲載予定です。


Q1 問題提起「大規模災害への備えを考える」(自主防災ネットワーク事務局)についてはいかがでしたか?

①従来からよく啓発いただいている内容ではあるものの、地震に対する防災意識を高めていただくのは良いことだと感じた。
②大規模災害ということで現実味が少なく、関心的に薄いように感じました。
③大規模災害の京都府・福知山市の想定見直し対策等の流れが分かってよかったです。
④一通り課題がまとめておられ、問題提起としてはこんなものかと思う。
⑤もう少しゆっくり話をしてほしかったです。
⑥断層の位置など参考になりました。
⑦講師の説明がいろいろと例をとり、資料も分かりやすくまとめてあったので満足です。
⑧ライフラインの復旧見込みが具体的に数字で上げてもらえると、実際の場面に直面した時に見通しがもてる。
⑨三峠断層地震の被害想定が参考になりました。
⑩大規模災害の備えは必要です。
⑪直接学ぶことで備蓄品を常時準備しておくことの重要性を感じ、ボランティアのありがたさを知ることができよかった。
⑫現状と課題を明らかにしておくことは大切だと思った。
⑬3つの課題(テーマ)が前提であることでその後の研修意義がよく理解できた。特に三峠断層の被害想定の変更点についてその詳細や分析がもっと知りたいと思った。
⑭新しい情報提供やこれからの取り組みについて具体的に説明していただいた。
⑮福知山近辺の断層について、被害想定ライフライン復旧見込みの最新情報がわかった。
⑯プログラム上に問題提起があり、当事者意識をもつことができました。
⑰震度7の状態が想像できない。起これば日本全体の被害と思われる。
⑱このような研修を通じ地元住民への意識の「落とし込み」が必要かと思います。無関心な人は何をしても無関心です。
⑲普段あまり地震がないので、気づかなかった点がよく分かった。
⑳地震による被害想定の変更点、ライフラインの復旧率など初めて知ることができた。
㉑「大規模災害を考える」では三峠断層(地層)地震による被害想定部分で、(2008年と比べて)減少率が大きいのだということが分かりました。その原因は建物の耐震化率の向上ということでした。科学的な根拠に基づいていることを理解しました。
【質問】
①三峠断層による地震発生の確率はどれくらいですか。
②どこまで行動できるか?救急的な考えですか?

Q2.研修1 自宅避難を想定した準備と備蓄(報告 福知山市危機管理室)に
ついてはいかがでしたか?

①備蓄のことも大切です。
②自宅で備蓄よりも専門で備蓄の方がよいとか、避難所に備蓄がある方がよい。いかがでしょうか。
お湯がない時でも水で何とか食をつなぐ。実験をされたことが素晴らしいと感じた。
③体験的なもの、水の固体化になるなどよかった。
④自宅避難について対策が分かりました。個人でも自治会での取り組みたいと思いました。
⑤講演者の経験・体験に基づいて話をされたので内容が具体的でよく分かった。役に立つ内容であった。
⑥今後もっと細かく女性視点や、小さな子供がいる、高齢者がいる、障がい者がいるなども学べたらうれしいです。
⑦食料の備蓄を多めにしておきたい。
⑧今、自宅にあるもの、不足しているものが分かった。具体的には非常用トイレと水が不足しているので今後準備したい。
⑨内容が細かくよかった。
⑩ストックのカップ麺はそばにしようと思います。
⑪自宅避難は重要、健康面メンタル面においては適切であると思う。
⑫具体的な備蓄例や水でのインスタント調理実例は参考になりました。
⑬自分でできると取り組みを何かひとつ、今からやっていくべきだと思った。わかっていても後回しにしてしまっています。
⑭自宅避難の3日間を生き抜くイメージを付けることができた。なかなか理想の備えを普段から行えていない中で具体的に写真や備蓄品のメーカー名が知れると行動に移しやすい。早速取り掛かりたい。
⑮写真などもありわかりやすかった。実際に取り組まれた様子も発表されていてとても良かったです。
⑯大変具体的な自宅避難の備えについて教えてもらえた。「今日帰ったらすぐできる3つの行動」早速に取り組みたい。
⑰備蓄品の中でもトイレが大切なことを覚えました。
⑱非常用トイレの実験がよかった。
⑲地震よりも内水被害に対しての内容と思われる。
⑳具体例もありわかりやすかった。この内容も地元への「落とし込み」が必要であると感じる。
㉑わかりやすい説明でした。
㉒準備ができていないことがよく分かった。
㉓学校給食の中で、サバイバル調理など取り込み教育内容にも変化をつけてほしい。
㉔木造住宅耐震化の補助制度について、非常用トイレの実際の使用の紹介がよかった。
㉕カップそば、カップラーメンが水で食べられるかはユニークでよかった。
㉖家での備えについて具体的に報告いただき、家に帰って早速見直してみようという気持ちになった。
【質問】
①三峠断層により被害想定で短期避難者数19447名となっていますが、各自治会に人数を把握されているのか知りたい。

Q3.研修2 福祉避難所の役割と運営(報告 福知山市社会福祉協議会)についてはいかがでしたか?

①通常の避難所に使える工夫につながると良いと思った。
②「演習:話を聞く体験」聴覚障害者同士で話すより、一般の方と話すことを試して体験した方が良いと思います。
③福祉避難所のところだけではあまりにも遠いので、避難所の内に福祉避難所と一緒の会場でたくさんの方が安心なのではないか。
④要支援者に対し、きめ細かい支援体制が整えられていること。素晴らしいことと思うが、私自身自治会活動をし始めて2年目で日が浅いということもあり、まだ十分に活用方法に不明点が多い。今後の情宣活動に期待したい。
⑤実際に本日出会った人との会話など体験的なものがあって戸惑ったこともありましたが、良かったのではないでしょうか。
⑥要支援者避難生活サポーター養成講座に参加してみたいと思いました。
⑦サポートを受ける身なので発掘することはないが、コミュニケーションのアドバイスはどこでも大事だと思った。
⑧サポート登録しようと思った。
⑨避難生活サポーターに登録しています。
⑩地域の助け合いが必要です。
⑪演習を交えての研修がよかった。サポーター養成講座受講者が増え、誰でも支援者になればいいと思います。
⑫役割、取り組み、サポーター募集や注意点を丁寧に説明していただき理解が進んだ。
⑬福祉避難所の役割と運営について初めて存在を知り、勉強になりました。
⑭要支援者避難生活サポーター制度があるとは初めて知ったが、良い制度であると思う。
⑮惇明地区ですが、一人暮らしが増えている一方でマンションなどに移住されてこられた人もおられますが、年配者同士で助け合っている現状に対して幅広い年齢層における日ごろの連携が望ましいところと思います。
⑯ひとりでも多くの支援者の確保が必要であると感じた。
⑰共助、公助の避難支援において、コミュニケーションの大切さを改めて理解したところ。避難所で知った顔があるとほっとされる、笑顔を見せる要支援者の方がいらっしゃるというエピソードが印象的だった。避難所までは「安全」に。避難生活は「安心」に。
⑱丁寧な説明と演習がありイメージしやすかったです。
⑲要支援者の避難をサポートする仕組みが整えられていることを知りました。大規模災害のとき、サポートする側も被災する可能性がある中でうまく機能させるのが難しいかもしれないと思いました。
⑳体験型の聞き方を通じて避難生活サポーターの仕事内容や心構えを学ぶことができました。
㉑要支援避難者の資料が分からない。市からのデータが乏しい。普段の介護施設の利用が分からない。社協と福知山市福祉課のつながりが分からない。
㉒福祉避難所の設置については認識が薄かったので勉強になった。自治会でも避難困難者への対応をどうするのか個人情報の兼ね合いもあり、開示は難しい限り。防災会との情報リンク等が望まれる。
㉓いろいろな避難所の役割、避難生活サポーターなど知らなかったことがありよくわかる説明であった。
㉔民生委員と自治会長が情報の連絡を取ることが大切だと思う。話し方で気を付けることがよく分かった。
㉕移動について疑問が残る。一般避難所で受け入れてみては?
【質問】
①福祉避難所が他の避難所と異なる点が知りたい。
②要支援者の対象者にはどうすればよいか。
③障がいのある方も要支援者避難生活サポーターになれますか。

Q4.研修3 防災意識向上をめざす地域の取組(報告 昭和学区自治会長会)についてはいかがでしたか? 

①いろいろと情報がでてきて良かったです。
②福知山の場合、地震だけでなく水害もあり、車いす体験だけでなく高いところへ行く車いす体験も知りたい。
③手作り感がある素晴らしい活動。
④取り組みが多くすごいと思います。また規模が大きすぎると感じました。
⑤昭和学区自治会の素晴らしい防災に対する取り組みを発表していただきありがとうございました。地元の自治会の取り組みの参考にさせていただきます。
⑥素晴らしい内容の防災フェスタの報告に感銘を受けました。
⑦詳しく防災フェスタの紹介があってよかった。他の地域でもマネして取り組んでもらえたら嬉しい。
⑧大規模で素晴らしいです。大変参考になりました。
⑨大きな団体だからできること、小団体では予算がなく無理。
⑩地域のみなさんを巻き込んで大きな動きを作っておられる。参考にしたい。
⑪地域の大勢の方に防災意識を持ってもらうために非常に良いことを行っていると感じた。
⑫たくさんの資料を提示(スライド)配布いただき、よく聞こえる大きな声で丁寧に説明いただきました。ありがとうございました。大がかりな防災フェスタでたいへんなご苦労、準備、時間を費やされ成功に終わられ他の学区への刺激にもなり是非参考にさせていただきます。
⑮配布されているリーフレットが非常に分かりやすくまとめており参考になりました。
⑯地区でのイベントで防災意識を楽しく学ぶ取り組みは良いと思う。
⑰地域での取り組みが素敵です。身近な人がお互いに情報をしっていることと、熱中症の啓発も含めて続けていくことが大切だと思った。
⑱昨年の新企画「昭和学区防災フェスタ」の内容について、A3パンフレットが分かりやすかった。防災体験コーナーは設営も大変だっただろうと想像するが、子どもたちが地震や消防車を間近で見て体験することで防災に関心をもつ子が増えると思う。
⑲自治会の中で企画されたとは思えないような素晴らしい内容の防災フェスタから日頃の啓発活動まで、役員の方々の活動量(熱量)に感服しました。周辺地域の過疎高齢者の多いところではあの密度の濃い活動はできないかもしれないが、何かひとつでもマネできればいいなと思いました。
⑳防災フェスタについて詳しく話を聞かせていただきました。防災に限らず、住民の健康管理、事故防止、住民全員の安心安全を守るための取り組みを積極的にされていて、そのための「知識、つながり、健康づくり」が大切なことがよくわかりました。自治会でこのような取り組みをされているのは素晴らしいと思います。
㉑昭和学区の熱心な取り組みが分かった。
㉒世帯数が多い中で、これだけの取り組みは素晴らしいです。
㉓昭和学区の自治会長会でこのような取り組みができるのは素晴らしいと感じます。リーダーの存在が大きいと感じます。
㉔いろいろな団体と考えながら素晴らしい取り組みをやっておられることがすごいと思った。
㉕様々な取り組みをされていてすごいと思った。パンフレット配布ならできるかなと感じた。
㉖広報活動を行うことが大事。
㉗経済的に良好な集団であるために行えるのではないか?
㉘防災意識の向上とともに地域のつながりを強めていく上でも大事な取り組みで、自分たちの地域では何ができるのか考えるきっかけとなりました。
【質問】
①チラシや防災フェスタ、地域の取り組み等が素晴らしい。防災フェスタ今年は開催されないとのことですがその理由を教えていただきたい。

Q5.質疑応答や意見交換、また全体を通しての感想やお気づきの点などございましたらご記入ください。

①手話通訳の方へ、ありがとうございました。今後もよろしくお願いします。
②昭和学区防災フェスタ会場、カラーでよくわかる。大変良かった。
③講演とは無関係の意見や質問等は別の場所で行ってもらうように!!
④非常に勉強になる研修会でした。ありがとうございました。
⑤福知山自主防災ネットワークの取り組みに敬意を表します。今後も継続をお願いします。
⑥まずは自助の充実が大切であることを痛感しました。もう一度見直します。
⑦学ぶことがたくさんありました。ありがとうございました。
⑧社協での質問で、59名登録、50~50代、大学生や40代の方もおられると分かった。全員がサポート活動に参加できるとは限らないと思う。もっと登録者を増やすことが必要。
⑨福祉避難所が少ない、近くで生活できればいいがとの障がい者の方の意見には、切実な問題であると感じた。
⑩話せない人とのコミュニケーションはどうしたらいいのか?との障がい者の方の意見にはいろいろな避難困難者の方のケースとともに口座での取り組みが重要となってくる。子供の時から障がい者の方との交流は必要と思う。
⑪高齢者の名簿は?の質問に、要介護・障害者の方のうち地域で情報を提供していいとの許可がある方の名簿であると分かった。古い名簿の返却も必要と分かった。
⑫地域の方に配布する文書を市で準備してほしいとの意見もあった。
⑬行政と施設で連絡を取り合って訓練していることが分かった。警報で中止になったデイサービスの空きを利用されていることも分かった。
⑭自助、共助、公助をテーマに具体的な内容で説明しており大変勉強になりました。
⑮次回以降で「災害関連死」について勉強できるとありがたいです。
⑯皆さん意欲的に研修に参加されているように見えました。
⑰おもち、玄米など古くからの栄養価が高いもので保存がきくものを見直してみたいと思います。
⑱質疑応答を経て、理解が深まりました。
⑲良い質問で答えが共有できてよかった。
⑳初めての参加ですが、たいへんよくわかる内容ばかりですぐにできることもあったので準備したいと思った。参加して良かったです。
㉑いろいろな資料等をいただいてじっくりと見て役立てたいと思います。
㉒本当に災害にあうと、精神的なケアが一番大切なように思います。
㉓物資よりもつながり、ふれあいのようなケアが経験上大事だと改めて思い出しました。おじいさん、おばあさんのショックが大きかったです。
㉔質疑の時間が少ない。全体の半分は質疑に充てていただきたい。
【質問】
①サポーター登録と災害時ボランティアとの違いがよくわからない。サポーター登録は(その人に特化した、その人の特異な)サポートができるのか教えてほしい。
②非常食はおいしくないので自分で簡単に限られた材料で作れる調理方法を知りたいです。


参加された皆様からたいへん熱意のこもったたくさんの回答をいただきました。それぞれの質問への回答については、関係機関とも相談し対応したいと思います。
また、いただいた感想や意見については今後の活動の参考にさせていただきます。
ありがとうございました!            (福知山自主防災ネットワーク事務局)
以上

2026-07-18

第10回公開研修会実施報告(1)

福知山自主防災ネットワーク

第10回公開研修会《実施報告》

主催:福知山自主防災ネットワーク
後援:福知山市/福知山市社会福祉協議会/両丹日日新聞社
日時:2026年7月5日(日) 13:30-16:30
会場:交流プラザふくちやま 3F 交流スペース
研修テーマ:「大規模災害への備えを考える」


《当日の内容》

  1. 開会あいさつ 福知山自主防災ネットワーク代表 仁張 衛
  2. 問題提起 「大規模災害への備え」7つの課題(福知山自主防災ネットワーク事務局)
  3. 研修1 自宅避難を想定した準備と備蓄(福知山市危機管理室)~停電・断水の中、私たちは3日間どうやって命をつなぐのか
  4. 研修2 福祉避難所の役割と運営(福知山市社会福祉協議会)~重度の自力避難困難者の命をつなぐために
  5. 研修3 防災意識向上をめざす地域の取組(昭和学区自治会長会)~災害への対応力は知識・つながり、そして健康づくりから
  6. 質疑
  7. 講評 福知山市危機管理監 川口 富生 様
  8. 連絡 福知山市危機管理室・自主防災ネットワーク事務局
  9. 閉会あいさつ 福知山自主防災ネットワーク副代表 豊島 建治

◇参加者84名
◇情報保障担当者6名(手話通訳者3名、要約筆記者3名 ※会員と重複2名)

Ⅰ 当日の概要 

令和6年元旦に発生した能登半島地震では、多数の住宅倒壊や道路の寸断による救出・救助の遅れ、孤立集落の発生やライフラインの復旧の遅れに加え、避難生活の長期化による生活環境悪化など「命をつなぐ避難」に関し多くの課題が浮き彫りになった。
福知山市周辺には6つの活断層(三峠断層、上林川断層、山田断層、養父断層、郷村断層、若狭湾内断層)があり、特に三峠(みとけ)断層地震による被害想定は、死者260人、負傷者1,521人、短期避難者が19,447人にも上り、上水道の 90%超が断水となる恐れがあると想定されています。このことから、由良川の氾濫や内水氾濫、土砂災害等などへの災害対応に加え、地震災害による大規模災害への備えが急務となっている。
今回の第10回公開研修会では、大規模災害にどう備えるのか、また命を守るための具体的な行動についても行政・福祉・地域の各視点から学びを深めた。

1 問題提起 大規模災害への備え 7つの課題

 福知山自主防災ネットワーク事務局

最初に、能登半島地震を受け京都府が17年ぶりに行った「地震被害想定見直し」と、それを受け福祉山市が策定した「大規模災害対応力強化指針(案)」の主要な点が共有された。
福知山市が想定する「大規模災害」は、長田野から南丹市に延びる三峠(みとけ)断層地震によるものとされている。
この地震が発生した場合、市内中心部では最大震度7が予想され、全壊建物は約1万4,000棟、避難者は約1万9,000人に達すると試算されている。 
地震発災後の福知山市におけるライフライン復旧見込みも報告され、それによると上下水道のほぼ完全復旧までに約1ヶ月を要する見込みとなっている。(下記参照)

京都府は被害想定の見直しに合わせ、災害に備えた備蓄の基準も見直した。それを受け、福知山市でも新たな備蓄計画が考えられている。

福知山市備蓄計画

①三峠(みとけ)断層地震による被害を最大被害と想定
②家屋全壊・全焼被災者数による短期避難者数19,500人が公的備蓄の対象者
③備蓄食料は、1日3食の3日間分
1日目は福知山市の備蓄、2日目は京都府の備蓄、3日目は近隣市町による融通備蓄でまかなう。

以上の被害想定や公的備蓄計画の状況を踏まえ、福知山自主防災ネットワーク事務局は大規模災害に備える上で重要と思われる7つの課題を提起した。

《課題1》自宅避難のための備え(自助)

  • 公助が届くのに3日は必要とされている。それまでの3日間、停電・断水の状況で生き延びるための準備と備蓄を行う。

《課題2》車中泊避難のための備え(自助)

  • 3日間、車中泊で安全に生き延びるための準備と備蓄、注意点を知る。

《課題3》避難所で過ごすための備え

  • 携行すべきものの準備(自助)
  • 避難所での注意点を知る(自助)
  • 避難所の環境改善、受け入れ態勢の整備(公助、共助)
  • 長期避難の際の避難所運営(公助、共助、自助)

《課題4》ハンディのある人への避難支援準備(公助、共助)

  • 福祉避難所の活用とボランティア確保 ※市の認定・事前登録
  • 通常避難所での支援体制 ※専門家の巡回・配置など
  • 自宅避難者の見守りと支え

《課題5》地域住民全体への啓発活動の取組
《課題6》普段から地域のつながりを深める取組
《課題7》「災害関連死」を防ぐための知識と普段からの健康づくり


2 研修1 自宅避難で3日間生き抜くための準備と備蓄

福知山市危機管理室からは、「なぜ在宅避難なのか」という問いが投げかけられた。 避難所はプライバシーの確保が難しく、感染症リスクやトイレ問題など過酷な環境になりがち。自宅が安全であれば、住み慣れた場所で過ごすことが心身の健康維持に直結する。 在宅避難を可能にするには、人命救助の活動が優先されるため自宅避難者などへの支援が届きにくい最初の72時間(3日間)を自力で生き抜くための準備をしておくことが鍵となる。


◇トイレ対策が最優先: 発災後、最も早く(約3時間後)困るのはトイレ。水洗トイレが使えない状況に備え、凝固剤を使用した携帯トイレの備蓄が必須である。研修では実際に凝固剤で水分を固めるデモンストレーションが行われ、その即効性に驚きの声が上がった。


ローリングストックの実践: 特別な非常食だけでなく、普段から食べている食品を多めに買い置きし、使ったら買い足す「ローリングストック」が推奨された。

◇寝室の安全確保: 倒れやすい家具の固定はもちろん、夜間の被災に備えて枕元にスリッパと懐中電灯を置くといった、今日からできる一歩が命を分けると強調された。

3 研修2 福祉避難所の役割と運営

 一人も取り残さない「福祉」の視点

災害発生時の大きな課題の1つに自力避難困難者に対する避難支援の課題がある。地域には、高齢者や乳幼児・子ども、障害のある方、外国人の方など、災害発生時に自力で避難所へ行くことが困難な方がいる。このような自助による避難が困難な方に対しては、共助(地域)と公助(行政等)による避難支援が考えられている。


福知山市においては公助による避難支援として、「災害リスクや心身の機能レベル等を考慮し、共助の支援では避難が困難な要支援者」を約300人選定し、市が中心となり個別避難支援計画を作成している。その300人以外に福知山市の「避難行動要支援者名簿」に約3000人が登録されていて、共助による避難支援が期待されている。その他に地域にはその名簿に登録されていない避難支援者がさらに多くいるのが実態。

今回は、「重度の避難困難者」として公助による避難支援が認定された方について、福祉避難所への移送とそこでの避難生活支援について研修した。

福知山市では、事前に公助対象者として認定された方(約300人)に、
①福祉専門職と地域関係者などの協力で個別避難支援計画を策定し、
②災害危険時には、予め決められた福祉避難所へ「移送サポーター」が車椅子対応車
両等で移送し、
③福祉避難所(高齢者施設等)では、「避難生活サポーター」が受け入れ対応し、以後の避難生活を支援する。

以上のようなシステムが考えられている。

福知山市社会福協議会は、この③の「避難生活サポーター」の養成事業を受け持ち、これまでに養成講座を何回も実施している。今回はその取組の報告を受けた。
コミュニケーションの取り方のワークショップも行われ、不安な中にある避難者に対し、「同じ目線で」「動く前に必ず了承を得る」などの配慮が安心感に繋がると強調された。
この「避難生活サポーター」養成講座の受講は、福祉避難所で役立つだけでなく、地域で配慮が必要な方に対応する際役立つ。積極的な受講が望まれる。




4 研修3 防災意識向上をめざす地域の取組

 昭和学区の取組

地域の取組事例として、昭和学区自治会長会の活動報告が行われた。昭和学区は、人口1万人を超える市内で最も人口の多い行政区である。

昨年11月末に初の「防災フェスタ」が開催された。昭和小学校を会場に、福知山市危機管理室・健康福祉部・こども家庭部、福知山消防署、福知山市社会福祉協議会、福知山市消防団中央分団、防災備品専門業者、防災士、キッチンカー、屋台出店など、多くの団体・組織・個人の協力を得て多彩な企画が展開された。

特に、福知山市危機管理室と昭和小学校からは企画段階から多大な支援を得、1年がかりで準備した。当日の参加者は全体で380名、当日のスタッフを兼ね多くの自治会役員の参加も実現させた。

《企画内容》

1. 講演
①身近にある地震の危険」(京都府災害対策課)
②「災害関連死を防ぐために」(中丹西保健所長)
③「地域の自主防災活動の取組」(大江町蓼原自治会長)
2. 防災体験(福知山消防署・消防団中央分団)
 起震車体験、消防車体験、水消火器訓練、消防団活動展示
3. 防災に関する展示(福知山市危機管理室・防災専門業者・防災士)
4. 災害時の避難支援を考える企画
(福知山市健康福祉部・こども家庭部・福知山市社会福祉協議会・昭和地区民児協)
子ども向け防災紙芝居上演、災害時に役立つグッズづくり、車いす体験 など
5. 災害時の人権を考える企画(昭和学区人権を考える会)
6. 特別企画
①能登半島地震復興支援活動写真展(福知山公立大学学生団体「七福ふっこう隊」)
②防災意識アンケート実施(福知山市社会福祉協議会)

起震車体験や防災グッズの抽選会を通じて、楽しみながら防災知識と意識を高める工夫がなされていた。

また、昭和学区では、夏の熱中症、冬の住宅火災やヒートショックを災害と位置づけ、毎年啓発活動(リーフレットの各戸配布)に取り組んでいる。また、健康長寿をめざし筋力トレーニングや認知症予防に役立つ冊子の配布も行っている。

この取組には、普段から健康づくりに取り組むことが、災害時に自力で動ける身体を作り、避難生活のストレスに耐えうる力を育むことにつながるとの考えが反映されている。
最後に、昭和学区広報紙「ハートフル」の紙面を通じた地域の取組交流、世代間交流、そして様々な情報発信による啓発の重要性が述べられた。

以上のように、この発表のサブテーマである「災害への対応力は、知識、つながり、そして健康づくりから」に沿い、詳しい報告がなされた。

5 質疑応答

時間の制約があったものの、「避難所に十分な備蓄はあるのか」「断層の活動履歴はどうなっているのか」といった熱心な質問が飛び交い、参加者の関心の高さが伺えた。 そのことは、アンケートの記述によっても確認できる。 



6 まとめ

福知山市危機管理監・川口富生様の講評、そして福知山市自主防災ネットワーク豊島建治副代表の閉会あいさつにより、今回の第10回公開研修会の成功を確信することができた。

大規模災害を前に、私たち一人ひとりができることは小さく見えるかもしれないが、家庭での備蓄(自助)、そして隣近所との声掛けや助け合い(共助)を積み重ねることで、福知山市民の防災力は確実に高まっていく。地域の防災力をさらに高める上で、この研修会で得た知識をさらに多くの人と共有することが重要である。




情報保障の取組について 

※当日次第の裏面に記載した内容
今回は、聞こえにくい方や聞こえない方のために、要約筆記者と手話通訳者を配置しております。
要約筆記や手話通訳が設置されている場面でも、「自分には関係ないもの」と受け止められてしまうことが少なくありません。しかし、聞こえにくさは障害のある方だけに限ったことではなく、高齢による聴力の低下など、私たちの身近なところにも多く存在しています。
地域には、高齢で聞こえにくい方や聞こえない方が多くいらっしゃいます。災害時には、避難所などで情報が十分に伝わらず、必要な支援や情報から取り残されてしまう恐れがあります。
自主防災ネットワークとして、こうした方々への情報伝達は重要な課題と捉えています。避難所運営や地域での防災訓練の際には、「聞こえにくい方や聞こえない方にも情報が伝わるか」という視点を持つことが大切です。
今回の研修では、要約筆記や手話通訳を特別な配慮としてではなく、地域の誰もが必要とする可能性のある情報保障の一つとして捉えていただきたいと思います。誰もが安心して避難できる地域づくりのために、ぜひそれぞれの地域でも話題にしていただき、できるところから取り組みを広げていただければ幸いです。
後になりましたが、今回お世話になる要約筆記者及び手話通訳者の皆様に心から感謝を申し上げます。
福知山自主防災ネットワーク

要約筆記者の作業の様子

2026-05-24

大規模災害への備えを考える研修会のご案内

福知山自主防災ネットワーク
第10回公開研修会

2026年7月5日(日)午後1時30分開会 3時間予定
会場 市民交流プラザふくちやま3F 交流スペース

研修テーマ「大規模災害への備えを考える」

《研修プログラム》

  1. 問題提起 「大規模災害への備えを考える」 (福知山自主防災ネットワーク事務局)
  2. 研修1 自宅避難を想定した準備と備蓄(福知山市危機管理室)
  3. 研修2 福祉避難所の役割と運営(福知山市社会福祉協議会)
  4. 研修3 防災意識向上をめざす地域の取組(昭和学区自治会長会)
  5. 質疑
  6. 行政からのアピール(福知山市危機管理室)
1 問題提起では、自主防災ネットワーク事務局が備えるべきことを7つの分野に整理し、行政・地域・個人のそれぞれに対し問題提起します。
2 研修1では、大規模災害により発生した停電・断水の中、公助による支援が届くまでの3日間命をつなぐために普段から準備すべきものや心構えについて研修します。
3 研修2では、家族や共助では避難支援が困難な重度の自力避難困難者の命をつなぐための公助の取組について研修します。
4 研修3では、地域の防災意識を向上させる地域の取組として、昨年11月に行われた昭和学区防災フェスタ(主催 昭和学区自治会長会及び関連団体)について報告を受けます。
最後に質疑応答及びアンケート記入の時間を取り、研修内容を深めるとともに今後の取組への意見を求めます。
参加申込み等、詳細については案内チラシで確認してください。
◇当日、資料代500円が必要です。


2025年11月に実施した第9回公開研修会の様子(市民交流プラザふくちやま)

2026-02-04

要支援者の災害時避難をみんなで考えよう!

要支援者の災害時避難を
みんなで考える会開催予定

令和8年2月13日(金)
A日程 14:00~16:00
B日程 18:30~20:30
場所 福知山市総合福祉会館





2026-02-01

福知山自主防災ネットワークニュース15号

福知山自主防災ネットワーク
ニュース15号

2026年2月1日発行
《主な内容》
第9回公開研修会実施報告





2025年昭和学区防災フェスタ実施報告

2025年昭和学区防災フェスタ

2025年11月30日(日)実施
主催 昭和学区自治会長会他

※福知山自主防災ネットワークも協力団体として参加

昭和学区広報紙「ハートフル」特別号として防災フェスタ当日の様子が紹介されています。








2026-01-06

2025年度第2回会員研修会のご案内

福知山自主防災ネットワーク
2025年度第2回会員研修会

日時 2026年2月1日(日) 午後1時半開会
場所 福知山市社会福祉会館(社会福祉協議会)

内容 「障害者の防災研修会と交流会」参加 ※下記案内チラシ参照


2025-11-21

2025昭和学区防災フェスタ


2025昭和学区防災フェスタに
福知山自主防災ネットワークも参加(協力団体)します!





2025-11-07

福知山自主防災ネットワーク広報紙NO.14

福知山自主防災ネットワーク

広報紙第14号

2025年11月1日発行

《主な記事》
1. 2025年会員研修会
(1)内容紹介
  • 防災実技研修 ヒートショック対策
  • 身近にある断層地震を知る
  • 災害備蓄 公的備蓄の基準を知る
(2) 参加者アンケート結果(抜粋)
2. 第8回公開研修会(7月5日実施)まとめ

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2025-09-28

自主防災公開研修会のご案内

福知山自主防災ネットワーク
第9回公開研修会のご案内

日時 2025年11月13日(木)  19:00
場所 市民交流プラザふくちやま3F市民交流スペース

研修テーマ:地域の防災力を考える

詳細は下の案内チラシで確認してください。



2025年度会員等研修会実施

福知山自主防災ネットワーク
2025年度会員等研修会
テーマ 「三峠(みとけ)断層地震被害想定と最新備蓄基準について」

2025年9月25日 18:30~20:45
福知山市防災センター研修室



対象者
  • 福知山自主防災ネットワーク会員及び相談役
  • 防災、避難支援等担当行政関係者

参加者 43名

開会あいさつ 山邊義弘副代表

福知山自主防災ネットワークは9月25日(木)夜、福知山市防災センター研修室において2025年度会員等研修会を行いました。今回はテーマを「三峠(みとけ)断層地震被害想定と最新備蓄基準について」とし、今年度見直されたという地震被害想定の状況とその根拠、さらに京都府による公的備蓄の基準見直しと福知山市の現状と今後の計画について学びました。
《第1部》
最初の30分間は今回も防災実技研修にあて、福知山消防署救急救命担当課長の稲垣鎮さんに指導していただきました。

今回は「環境の変化による身体の影響」を考えるとして、熱中症、ヒートショック、エコノミークラス症候群の予防について取り上げていただきました。
熱中症の予防には水分補給が推奨されていますが、実はヒートショックの予防にも水分補給が必要であり、熱中症とヒートショックに共通のキーワードは脱水症状であることを学びました。
風呂に入ると汗をかく。汗で体内の水分が失われると脱水状態になる。そうなると血圧が上がるため心筋梗塞や脳梗塞が発生しやすくなります。風呂場などでの急激な温度変化にさらに脱水状態が加わると急な血圧上昇による危険が増すということでしょうか。入浴前後の水分補給の大切さを知りました。
また、エコノミークラス症候群とは「肺血栓塞栓症」のことであり、長時間、同じ姿勢でいるなどすると血流が停滞することで血栓を作り、それが肺動脈に詰まってしまう疾患だそうです。飛行機など乗り物での長時間移動時だけでなく、災害時の避難所や車中泊避難でも気を付けなければなりません。「せまい」「同じ姿勢」「水分摂取不足」「冬場の乾燥」「夏場の発汗」がリスク要因です。
以上のことを学んだ上で、最後にエコノミークラス症候群を防ぐための実技として、足の運動を参加者全員で行いました。

《第2部》

報告者  福知山市危機管理室 清水俊行室長
報告1 三峠断層地震被害想定
報告2 京都府の備蓄基準改定と福知山市の備蓄現状

京都府は令和6年度に、府内市町村で最大の被害が想定される主要な活断層の被害想定見直しを実施し、令和7年5月に公表しました。この「主要な活断層」の中に市内の長田のから三和町を経て京丹波町に伸びる三峠(みとけ)断層も含まれています。
京都府の発表後に新聞記事も掲載されましたが、被害想定規模が縮小されたというだけでその根拠が示されず、私たちの会員の中から疑問が出されていました。今回の研修会では、次のような大幅な被害想定首相の根拠について説明をお願いしていました。

◇主な被害想定の変更(2008年→2025年)

  • 最大震度 7→7
  • 死者数 720→260 (▼460)
  • 短期避難者数 44,320→19,447 (▼24,873 減少率56%)
  • 全壊建物 21,350→14,065 (▼7,285 減少率34%)
  • 焼失建物 4,500→445 (▼4,055)

《見直しのポイント》

清水室長からは前回(2008年)との違いについて、以下の点が説明されました。
①建物被害の減少
・府内全域での建物の耐震化率向上
・地震による建物被害の最新データを基にした新たな被害想定手法(内閣府)から算出
②液状化による建物被害数の増加
・近年の液状化減少の状況を考慮した結果、若干の増加
③急傾斜地崩壊による建物被害数
・近年の直下型地震の事例より、急傾斜地崩壊による建物被害の発生確率変更
・土砂警戒区域の建物も対象
④焼失家屋の減少
・近年の消防力の向上を踏まえ減少傾向

《ライフラインの復旧見込み》

この他、ライフラインの復旧見込みについて次のように報告されました。
※あくまでも想定であり、実際の災害時の復旧を保証するものではない。
  • 上水道給水率 発災直後 約5% → 1カ月後 約87%
  • 下水道利用可能率 発災直後 約88% → 1カ月後 約98%
  • 電気の利用可能率 発災直後 約95% →7日後 約100%
  • 携帯電話の利用可能率 発災直後 約87% → 7時間後 約100%
  • 固定電話の利用可能率 発災直後 約91% → 7日後 約100%

続いて、「備蓄の基本的な考え方」として、最近見直されたという「京都府公的備蓄の考え方」(本年5月公表)について報告されました。

《京都府の公的備蓄等に係る基本的な考え方》

○ 公助による物資確保は、自助・共助による物資確保を補完
○ 生命・健康維持の観点から重点備蓄品目を府・市町村で共同備蓄
(府・市町村それぞれの区域の最大被害想定に基づいて確保することを目安)
○ 重点備蓄品目及び数量
・全壊・焼失により個人による備蓄が活用できなくなった短期避難者を対象
・他地域からの支援又は流通在庫方式での調達が困難な発災後24時間内に対応
  • 食 料 1人当たり2食(アレルギー対応を考慮)
  • 飲料水 1人当たり1㍑(別途応急給水等を確保)
  • 毛布等防寒用具 1人当たり1枚
  • 簡易トイレ 100人当たり1基
  • おむつ(大人用) 75歳以上の10%について1人当たり8枚
  • おむつ(子供用) 0~3歳児について1人当たり8枚
  • 女性用衛生用品 13歳~50歳女性の25%について3枚
○ 市町村は、重点備蓄品目以外の生活物資や避難所運営資機材の備蓄や調達に努
力。京都府は、市町村間の融通及び流通在庫方式での調達等を通じた物資の確保
を実施

福知山市では上記の「京都府の考え方」を受け、災害時最大被害想定である三峠(みとけ)断層地震発生時の短期避難者数19,500人(家屋全壊・全焼被災者数)を公的備蓄の対象とし
  • 1日3食の食料3日間 (1日目)福知山市 (2日目)京都府 (3日目)近隣市町融通備蓄
  • 必要物品(福知山市、京都府、近隣市町融通備蓄、流通備蓄)
の備蓄を令和10年度末に向け計画的に行うそうです。
「流通備蓄」とは、民間事業者と協定を結んでおき、災害時に必要な物資の調停を行ってもらうことです。
また、他に「国のプッシュ型支援」もあります。これは、被害地からの具体的な要請を待つのでなく、被災者の命と生活環境に不可欠と見込まれる物資を国が調達し、被災地に緊急輸送するシステムです。能登半島地震の際には、以下の物品が災害直後に発送され、翌2日には到着したそうです。
  • 生活必需品:食料、飲料水、乳児用粉ミルク・液体ミルク、毛布、携帯トイレ等
  • 寒さ対策:防寒着、暖房器具や燃料等
  • 女性・子育て世代向け:生理用品、お尻ふきシート、乳児用おむつ等

この他、共助と自助による備蓄の推進について要請がありました。
自助では、3日間を想定した備蓄が必要であり、水・食料はもちろん薬など各家庭で実際に必要となるものの備蓄が推奨されました。

まだまだ三峠(みとけ)断層地震とその被害想定についての市民の認知度・理解度は低く、今後一層啓発を進めることの必要性を感じました。

《第3部》意見交換

最後に意見交換を行いましたが、これまでになく活発に質問や意見表明がなされ、今回の研修テーマの重要性が再確認されました。
意見交換(質疑)の主な内容については、参加者アンケート結果のまとめとともに追って掲載予定です。




《参加者感想》

私は由良川と土師川の堤防に囲まれた土師宮町で自治会長をしています。過去から何度も台風や大雨の度に内水被害を受けていて、水害に対する意識は高い地域です。
今回の三峠(ミトケ)断層地震による被害想定最新情報を福知山市危機管理室の清水室長の報告を聞いて、三峠断層の位置はおおよそ知っていましたが、福知山インターから三和町大原を通り京丹波町の胡麻付近まで続いていると聞き三和町大原出身の私はとてもびっくりしました。しかも最大震度7も想定されていて、これは一気に他人ごとではなくなってきました。
この研修で人的被害や建物被害の想定比較を教えていただきましたが、大きな地震の度に家具の固定は進めているけど、まだ完全でないのでこの機会に家具の固定を完了させます。まず私から、そして私の住む地域を地震の被害が少ない街づくりを進めていきたいと思いました。(土師宮町 吉見道徳)

最後に、当面の取組として第9回公開研修会(11月13日・木・午後7時 交流プラザ福知山)の取組を事務局から提起し研修会を終えました。


閉会あいさつ 仁張 衛(福知山自主防災ネットワーク代表)