シェア福知山会議 第5回講演会「災害時の要配慮者の避難について」
2023年2月11日(土)午後1時半から福知山公立大学2号館において、上記講演会が開催されました。
この講演会は、「シェア福知山会議」の学生部と福知山有償運送ネットワークが主催し、福知山自主防災ネットワークと福知山公立大学防災サークルFASTが共催、福知山市が後援して取り組まれました。(写真下)開会あいさつ シェア福知山会議 森孝道代表
第1部 事例報告
1. 福知山市危機管理室の森下室長からは、福知山市の「災害時の要配慮者の避難について」報告がありました。。
国の災害対策基本法一部改正(令和3年5月20日施行)に伴い、災害時の避難行動要支援者に対し「個別避難計画(仮称)」を作成することが市町村に努力義務化されたこと。
福知山市ではそれを受け、現在大江地域をモデル地域として、福祉専門職と福知山市役所内のプロジェクトチームが協力し、対象者の絞り込みや同意、個別支援計画の素案作りを行っている。
今後、地域に入り、自助・共助で作成するケースと市が主体となって作成するケースの仕分けをしながら進める予定。
などの報告がありました。
2. 福知山市有償運送ネットワークの西田代表からは、同ネットワークの活動概況と今後の展望(構想)について報告がありました。
同ネットワークは、「福知山市のどこに住んでいても暮らし続けられる移動手段を提供できる仕組みを作ること」を目的に結成し、現在7団体が登録。
今後は、災害時の要配慮者の搬送の仕組みづくりを目指し、
①講習会の開催—搬送や介護の技術習得や注意点の理解、福祉車両の扱い方など
②災害時の要配慮者支援のための特別チーム作り
を計画している。
自治会や自主防災組織との連携推進、市との関係などが課題としてある。
他に、要配慮者支援に関し、搬送時の事故やトラブルを防ぐための方法について報告。
第2部 パネルディスカッション
○コーディネーター
福知山公立大学 杉岡准教授
○パネリスト
福知山市危機管理室(森下室長)
福知山市地域包括ケア推進課(塩見課長補佐)
有償運送ネットワーク(西田代表)
西町自治会(大西会長)
防災サークルFAST(伊藤)
○パネリスト
福知山市危機管理室(森下室長)
福知山市地域包括ケア推進課(塩見課長補佐)
有償運送ネットワーク(西田代表)
西町自治会(大西会長)
防災サークルFAST(伊藤)
自己紹介と活動紹介から入り、防災活動や要配慮者への支援の関わりを共有。
コーディネーターの発問に対し積極的に答えるなど、活発な意見交換がなされた。
行政と地域はもちろん、地域と学生など、今回のパネルディスカッションを契機に協働の動きがさらに進みそうな予感。
一般席からの発言もあり、予定された時間が少し延長されたにもかかわらず時間不足を感じさせるような濃密なパネルディスカッションでした。
(写真上) 閉会あいさつを行うシェア福知山会議学生部の中村代表