2023-02-23

令和4年度会員研修会開催

福知山自主防災ネットワーク会員研修会

2023年2月22日開催

会場  福知山市防災センター会議室
時間  午後6時30分~午後8時30分
参加者  35名



福知山自主防災ネットワークは、2023年2月22日夜、福知山市防災センター会議室において会員及び相談役を対象とした研修会を開催しました。参加者は、会員、相談役、行政関係者など計35人でした。

(写真上)開会あいさつする仁張衛副代表(代表代行)

Ⅰ 

研修会の第1部は、防災実技研修として「車椅子を用いた避難支援」について、消防署の稲垣さんと小林さん(写真下)から指導を受けました。

最初に、体の具合が悪くて椅子に座っている方などの移動を支援する際、支援される側の座っている姿勢によって引き上げるのに必要な力が大きく変わることの説明がありました。
教えてもらった通りに、座っている方(支援を受ける方)が前かがみになった状態で引き上げてみると、小さな力で無理なく移動支援できることが良く分かりました。

移動支援の際、大きな力を加えれば、相手が感じる痛みも大きくなります。負担の少ない移動支援をする上で重要な点だと感じました。





次に、椅子から車椅子への移動支援、さらに車椅子から別の場所への移動支援の注意点について説明を受けました。

椅子から車椅子への移動支援では、椅子と車椅子を並行でなく斜めにして並べることや身体の具合の悪い側に車椅子を置くことなどが負担が少なく安全な移動支援につながることを学びました。
また、車椅子の使用にあたっては、移動の際の躓きや転倒を防止するため必ずステップを上げておくことが重要とのことでした。

車椅子からの移動支援では、無理なく移動支援する方法として「レスキューシート」活用について紹介がありました。


(写真上)レスキューシートで運ばれる仁張衛さん


30分以内の短時間の実技研修ではありましたが、いざというときの支援活動にたいへん役立つ内容の研修でした。終了にあたり、わかり易く説明していただいた消防署の稲垣さんと小林さんに大きな拍手が起こりました。

Ⅱ 

第2部では、自主防災組織の現状交流を行いました。

最初に、観音寺自主防災会の小滝会長と駒場新町自主防災会の高見会長から報告を受けました。
小滝会長(写真下)からは、高齢化の中で自主防災会のこれまでの役員決めや活動が困難になっており、打開のため緩やかな自主防災会組織に脱皮し、任期の柔軟化や有志の力を活用すること。また、地域の情報に詳しい女性の役員比率を高め、避難支援や日常的な見守り活動に活かすことなど、新たな自主防災組織への脱皮をめざし、規約改正を準備しているとの報告がありました。
組織の担い手不足や活動の負担増と停滞は、福知山市内で高齢化が進む地域の自主防災会がもつ共通の悩みです。観音寺自主防災会の緩やかな組織への脱皮めざす規約見直しや女性の力の活用などは、現状を変えていくためのよいヒントを与えてくれました。

また、高見会長(写真下)からは自立した自主防災会の豊かな活動について報告してもらいました。災害待ちでなく、災害に日常から備えるための防災啓発活動や訓練など、見習うべき点が多々ありました。

2つの報告を受け、参加者からも自分の地域の自主防災会や自治会の現状についての発言が続きました。

「現状交流」は今後も継続し、「現状把握」から「現状打開」へと、様々なアイディアや教訓を見つけていくことが期待されています。

交流の中では、福知山有償運送ネットワークの西田代表から、福祉車両を活用し災害時要配慮者を避難所に搬送する「災害時市民レスキュー隊」の設立について説明がありました。
※詳細は、資料参照


(資料)


Ⅲ 

第3部では、福知山自主防災ネットワーク事務局から、令和5年度総会に提案する次年度の活動及び役員体制改善の骨子(下記参照)について説明がありました。
出席者から同意を得、総会に向けての具体化が事務局に一任されました。

《令和5年度総会に向けて》
令和5年度活動の柱(案)

1 組織の拡充 

1)会員拡大
2)LINE登録者拡大
3)事務局体制の拡充
・増員と役割分担の見直し
・学生事務局員の補充  
4)役員(副代表)の増員と役員会議の重視

2 会員満足度を重視した研修会の開催 

3 一般市民向け防災講座の開催 
4 自主防災組織の現状と課題把握
5 広報の重視

・ニュースの発行
・公式ブログの活用 ※資料掲載 他
・資料集の発行、整備

6 財政の確立

公的助成金の活用


閉会に先立ち、福知山消防署川口署長様と福知山危機管理室中村次長様から激励の御挨拶をいただきました。