活動資料集2
2021年2月21日発行
《内容》
1 メッセージ
2 第1回公開研修会実施報告
◇当日の主な内容
◇実践報告まとめ
佐賀地区における防災活動
内記五丁目の自主防災活動
◇分散交流会まとめ
◇事後アンケートまとめ
◇講評 福知山市危機管理室
◇出席議員等紹介
◇基調講演の主な内容・感想
3 基調講演解説資料
4 あり方懇モデル地区の取組紹介(危機管理室) 福知山市観音寺地区
5 ニュースNo.1 活動目的と主な活動・役員体制等掲載
6 2020防災関連新聞記事スクラップ
◇掲載記事一覧
◇両丹日日新聞19本掲載
《あとがき》
昨年6月1日に発行した「活動資料集1」では 、テーマを「避難困難者支援」とし、大江町蓼原自治会、旧市街地西町自治会、NPO法人わかばプラスの取組や福知山市の災害対応に関する資料など、地域での避難支援推進に役立つ情報を紹介させていただきました。(本冊子 38 ページに資料集第1号の目次を掲載)
今回の「活動資料集 2 」では 、「土砂災害から命を守る」をテーマとし、昨年11月15日に開催した第 1 回公開研修会の実施報告と基調講演「土砂災害はどんなところで、どんなときに」(講師 小滝篤夫先生)の解説資料を掲載しています。
その他、観音寺地区の自主防災の取組(福知山市「避難のありかた懇」資料・危機管理室提供)や防災関連の両丹日日新聞記事 注)も収録し、当地域の防災関連情報を共有できるようにしています。(注)両丹日日新聞社様 から本冊子への記事掲載許可をいただきました。
基調講演の解説資料では、土砂災害発生のメカニズムなどが具体的事例を用いて示され、「 土砂災害が起きやすい場所 」や「起きやすい状況」を判断するための基準が分かりやすく説明されています。
また、より詳しく理解するための参考本や情報を得るための防災関連ホームページが紹介されるなど、非常に役立つ資料となっています。
私も小滝先生の講演に触発され、先生が紹介されている参考本「土石流災害(池谷浩著・岩波新書)」を入手し読み始めました。完読するにはまだまだ時間がかかりますが、すでに序章と第1章を読んだだけでもいろいろな知識と考え方を知ることができ、勉強意欲が湧いています。
著者は、京都大学農学部卒業後、建設省に入 省し、土木研究所砂防研究室主任研究員や建設省砂防部長(1999年、本書発行時)などを歴任された土石流災害対策の専門家(京都大学農学博士)です。その著者が序章の中で、「これからの土石流対策としては、地域の住民が『自分の命は自分で守る』という防災意識を持つとともに、行政と地域の住民が一体となって情報を共有し、互いに情報を交換しながら災害に対応することが必要である」と述べられています。福知山自主防災ネットワークの活動を考える上で示唆に富むものと受け止めさせていただきました。
近年の災害の激甚化と頻発化に伴い、「災害から命を守る」課題は一層避けて通れないものになっています。当地方において、防災への正しい知識と災害から命を守るための行動をより多くの住民に広げる上で、私たちのささやかな活動資料集が少しでも役立てばたいへん嬉しく思います。(編集責任者)